早くて確実なことが売りの切除法による刺青除去、知っておきたい注意点とは?

刺青を除去する治療法はいくつかありますが、おそらくその中で最もポピュラーな存在なのが、「切除」による刺青除去法です。切除という名前の通り、刺青が入っている部分の皮膚を切除するという分かりやすいもので、すぐに効果を実感できるというのもメリットに挙げられます。 それならすべての刺青除去は切除法で良いのでは?とお感じの方も多いと思いますが、そこには知っておくべきこともあります。

切除法のメリットについて結論から述べると、刺青を除去するまでの早さです。刺青の除去を希望している人の多くは早く消したいという何らかの事情を持っていることが多く、何ヶ月もかけて徐々に消していくというより「今すぐ消してほしい」と考えていることが多い傾向が見られます。 刺青は皮膚に色素を沈着させることで彫り込んでいるので、その皮膚を刺青ごと取り除いてしまえば跡形もなく消えるのは想像がつきます。 では、その切除をした部分はどうなるのかというと、その周辺の皮膚を引っ張る形で縫い合わせるので、どこかから皮膚を持ってきて移植する必要はありません。

刺青が入っている皮膚ごと取り除くため、刺青がどんな形で入っているのかという制約に関係なく確実に除去できることも切除法も強みです。冒頭で述べたように、それなら刺青除去はすべて切除法で良いのでは?と思いたいところですが、切除法にはいくつかの注意点があります。 まず1つ目に知っておきたいのが、傷跡です。刺青が入っている部分にメスを入れて縫合するので、一般的な手術痕のような傷跡が残ります。目立たないようにするための技術があるので工夫できる余地はありますが、完全に傷跡がないという状態にするのは難しいことを押さえておきましょう。

注意点の2つ目としてちょっと想像してみていただきたいのですが、刺青が入っている部分の皮膚を取り除いて両側から皮膚を引っ張ってくるということは、引っ張っている部分の皮膚に若干の無理をかけることになります。 当然ながら全身に入っている「倶利伽羅悶々(くりからもんもん)」のような刺青で切除法をやってしまうと全身の皮膚を切り取らなければならないので、そんなことはできません。数センチ四方程度の大きさで、ワンポイント的に入っている刺青(タトゥー)に適している治療法だと認識してください。

メスを入れる手術を行うので、切除法による刺青の除去は医療機関でないと行うことはできません。安全性や衛生面などの事情を考えると当然のことですが、それでは医療機関だからどこでも良いかというと、そこは少しシビアな目線を持ちたいところです。 刺青除去はいわゆる病気や怪我の治療ではないので、自由診療に分類されます。健康保険を使うことはできないため費用面でのばらつきや、自由診療だけに医療機関によって技術や設備の差が大きくなりがちです。これまでにどれだけの実績を有しているのか、実際に切除手術を受けた人の「その後」はどうなっているのかといったことは、実際に医療機関に足を運んで相談してみるのが一番確実です。 まずはインターネットなどで検索をしてみて、切除法についてどれだけ詳しい説明があるか(特にデメリット情報も含めて)、実績はどうなのか、もうひとつは医師の写真やプロフィールなどが紹介されているかといった印象で医療機関を選んでみて、気軽に相談をしてみてください。 そこで納得のいく説明や安心感を得ることが、刺青を消したいという願いをかなえる第一歩なのです。

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