切除orレーザー?刺青(タトゥー)の状況別最適な治療法の選び方
刺青を除去するための治療法には、大きく分けて切除法とレーザー治療があります。他にもいくつかありますが、ここでは施術例が多く実績数も多いこの2大治療法に絞って考えてみたいと思います。 最終的にどちらを選ぶべきかは医療機関の診断が最も確実だと思いますが、その前段階として「自分はどっちが適しているのか」というイメージを持つためにご活用ください。
デザイン的に刺青の大きさがそれほどでもなく、ワンポイントのように入っている場合は、切除法が適していると考えられます。切除法は刺青が入っている部分の皮膚を取り除いて周りの皮膚を伸ばしてつなぎ合わせる治療法で、刺青が皮膚ごとなくなるので最も確実な治療法です。 ただし「周りの皮膚」に余裕がない場合や、刺青が大きいと皮膚を引っ張るのにも限界があるので、刺青が小さい場合によく用いられます。
カラフルな柄を入れている場合は、そこにどんな色が使われているかによって切除法かレーザー治療かの選択が分かれます。レーザー治療は皮膚の中にある色素に反応するため、反応しやすい色としにくい色があります。緑や鮮やかな青、黄色などはレーザーが反応しにくいため、これらの色がたくさん使われている場合は不向きでしょう。その一方、黒や茶色、紺色などが主に使われている刺青であれば、レーザー治療でかなりきれいに消せる可能性大です。
結婚式までに消したい、といったように刺青を除去したい期日が決まっている方も少なくありません。その場合は間違いなく切除法を選択するべきです。というのも、レーザー治療は一度で終わる治療法ではなく、3回から10回程度の治療が必要だからです。レーザー照射を連続ですることはできないので、時間に余裕がない場合は必然的に切除法に軍配が上がります。 もちろん切除法の場合は傷が残ります。短期間で刺青を除去したいという場合は、傷跡を取るか、治療中でまだ刺青が見えてしまう状態を選ぶかという選択肢になるのが実情です。
切除法か、レーザー治療か。それぞれに一長一短があることはここまでの解説でお分かりいただけたと思います。最終的にベストな判断を下せるのは、やはり専門家である医療機関です。医療機関の診察によって提案された治療法に納得できる根拠があるのであれば、それが最適な治療法と考えて間違いないでしょう。