タトゥーについて
Medical Content当院の取り組み
近年、タトゥーについての話題が数多く上るようになりました。それに伴って当院でもタトゥーを消したい、なくしてしまいたいという相談を受けることが増えて来ています。当院は、形成外科の専門医が長年の技術を近隣の皆様にリーズナブルに提供しよう、というコンセプトで立ち上げたクリニックです。そこで、年々、相談が増えているタトゥーについての正しい知識を提供し、さまざまな治療方法について安心して治療を受けて頂けるようにこのWEBサイトを立ち上げました。リスクについても正しく解説し、ご本人の目的に沿って適正な治療法を選ぶことが出来ること、それが自由診療における正しいあり方だと思っています。お一人で悩んでいらっしゃらず、迷ったらぜひ当院にお問い合わせください。
治療の比較
まずは下の図をご覧ください。タトゥーを除去することについてさまざまな情報が入り乱れていますが、基本的な考え方は図のとおりです。ポイントは、 「患者様がどうしたいのか」 を的確に担当医師に伝えることです。
切除 | レーザー | |
黒・茶・紺 | ○ | ○ |
その他の色 | ○ | △ |
短期間 | ○~△ | △~× |
刺青の過去の消去 | ○ | △~× |
皮膚に余裕が無い | × | ○ |
クリーム、サロンとの違い
タトゥー除去についてクリニックで受けられる治療のほかに、以下のものがあります。
・刺青サロン、タトゥーサロンで消してくれる
・市販の色素除去クリームを使う
しかし残念ながら医学的に見てこの2つの方法は全く根拠がありません。皮膚の構造は2層に分かれており、外側から表皮、真皮と分かれています。表皮は毎日の生活によって入れ替わっていきますが、その下の構造は基本的に入れ替わることがありません。タトゥー(刺青)はこのうち「真皮層」に対して傷をつけて色を塗りこむことを指します。この真皮層は部位によりますが約2~10mmの厚さを持ち、主にコラーゲン(膠原線維)と、エラスチン(弾性線維)とで構成 されています。しかし市販のクリームや、エステサロンで使っている機器では表皮までしか成分は届かず、その下に定着している色素を消すことは出来ません。真皮にまで左右するレーザーの治療が許されているのは医療機関のみです。タトゥー(刺青)を確実に消すのであれば、必ず医療機関を利用しましょう。
施術の流れ
どんな目的で消したいのか、急いでいるのか確実に消したいのか、ご予算をどのくらいを考えているのか… お一人お一人の要望と皮膚の状態を踏まえて診察・カウンセリングを行います。
② 麻酔切除・レーザー共に局所麻酔を行います。
③ 施術切除の場合はタトゥー部分の皮膚をデザインの通り(大半は紡錐形)に切除し、丁寧に縫合します。形によりジグザグなど特殊な切除法を用いて行います。この切除法は形成外科の専門領域での治療が必要になります。レーザー治療であれば部位に直接、レーザーを照射します。直後は皮膚表面が白く反応し盛り上がります。その後、軟膏を塗布します。
④ 術後処理数日、軟膏処置が必要になります。
⑤ アフターケア切除: 1週~10日後に抜糸に来ていただきます。すぐに通常の生活に戻って頂くことが可能ですが、タトゥーが大きい場合は複数回に分けて切除します。約2ヵ月程度を空けた後に次回の日程を決めます。
レーザー:直後には薄いかさぶたのようなものができますが、自然にはがれるまで触らないでください。日焼けは絶対に避け、再び約2ヶ月を空けて再照射となります。