刺青の除去にはお金がかかると不安をお持ちの方へ

刺青の除去については、「費用が高い」「最初に聞いていた費用よりも高く請求された」といったように、何かと費用の問題がクローズアップされます。もしかすると、この記事をお読みの方の中にも同様の不安をお持ちの方がおられるかも知れません。 皮膚に病気や怪我がある場合は、費用のことをあまり気にせず医療機関を受診される方も多いと思います。同じ皮膚に対する治療なのに、刺青の除去となると費用の不安で尻込みしてしまう人が多いのは、なぜでしょうか。
多くの方が刺青除去の費用に不安を抱くのは、刺青除去治療に健康保険が使えず自由診療だからでしょう。健康保険が使えるのであれば本人は3割負担で済むため、少々高くても3割だからという安心感があります。刺青除去だけでなく自由診療となっている治療の全ては患者さんが10割(つまり全額)を負担しなければならないため、少しでも高かったらその影響をもろに受けるという心配が先に立ってしまいます。 しかし、実は多くの方々が身近に自由診療による医療を選択されている場面があります。それは、歯科治療です。歯科治療の選択肢において保険が効くものだと治療効果が持続せず、より高い治療効果が期待できる選択肢として「保険の効かない詰め物」を勧められたことはないでしょうか? これも立派な自由診療で、患者さんは治療費の全額を負担しています。「自由診療だから」という理由だけで、必要以上に費用への不安を感じることはないと思います。
自由診療であるというだけで不安を持たないでいられたとしても、「費用はケースバイケース」と言われてしまうと、とんでもない費用を請求されるのでは?という不安は拭えませんね。 そこで重要になるのが、事前情報です。治療メニューとそれぞれの治療費が明確に一覧表示になっていれば、自分が該当する治療メニューがいくらになるのかを知ることができて安心です。もちろん診察の段階で治療費の概要が説明されるので「高い」と思えばそれ以上の治療を受けなければ済む話ですが、いざクリニックでドクターと相対していると断りにくいという方もおられるでしょう。だからこそ、ホームページなどで公開されている事前情報が重要なのです。
当院もそうですが、他にもホームページで費用を一覧表示している医療機関はあります。こうした医療機関が情報を公開できるのは、過去に豊富な事例があり、「これくらいの刺青(タトゥー)なら、費用はこれくらい」という相場が定まっているからです。 逆に考えると費用を一覧表示できているクリニックというのは、それだけ刺青除去の豊富な事例を持っていて治療内容にも期待が持てると考えて良いでしょう。 刺青除去は、治療の内容や質によって結果に大きな差が出やすい美容医療です。「こんなはずではなかった」ということにならないよう、費用だけではなく費用の表示から垣間見える医療機関の実力にも注目してみてください。