刺青を隠すファンデーションやシールってどうなの?

温泉や銭湯、プールなど肌を露出する場所では刺青が入っていることを理由に入場を断られることが多くなりました。それ以外にもフォーマルな席に出かける際にドレスから刺青が見えてしまうと都合が悪い場合などもあります。 刺青を除去するとなると本格的な治療が必要になるので、ひとまず応急的に刺青が目立たないようにしたいという方のために売られているのが、刺青を隠す各種グッズです。 刺青の除去とは考え方が異なるものではありますが、これってどうなの?という疑問にお答えしたいと思います。

ファンデーションは基礎化粧品なので、そもそも顔のシミやくすみを隠す目的もあります。肌のシミなどを隠すことができるのであれば、同じように刺青を隠すこともできるという考え方です。 顔に使うファンデーションは化粧が目的なのですが、もっと広範囲に塗って肌色にすることができるボディ用ファンデーションがあります。チューブ式になっていて、刺青が入っているところに塗ると上から強い肌色を着色できるので刺青が目立たなくなります。 多くのボディ用ファンデーションは水にも強いので、プールなどに入っても落ちないように作られています。 ただし、温泉や銭湯は体を洗うことが目的でもあるので、ファンデーションをつけていても洗えば落ちてしまい、刺青が見えてしまいます。

少々使い方が雑な印象もありますが、ファンデーションをスプレーで吹き付けるタイプのものも売られています。刺青が広範囲に及んでいる場合はシューっと吹き付けるだけで刺青が目立たなくなるので使い勝手は良さそうですが、根本的にはボディ用ファンデーションと同じなので、洗い流すような場所で使ってもあまり意味はありません。

ファンデーションよりも手軽ということで多くの人が利用しているのが、刺青を隠すシールです。「タトゥー隠しシール」というカテゴリーで多くの商品が売られているので、需要の高さが窺えます。 スポーツジムなどでも刺青がある人はプールに入れない制約を設けているところは多いですが、「シールで隠せばOK」ということで、ジム側が刺青を隠すためのシールを提供しているところもあります。 背中の刺青だと自分でシールを貼るのが難しいことや、やはりシールなのではがれてしまうと刺青が丸見えになるのがネックです。

ここまでファンデーションとシールで刺青を隠す方法について述べてきましたが、どれも応急処置であることは否めません。それはもちろんファンデーションやシールはそれがなくなったらまた刺青が見えるという意味ですが、それ以外にもあまり質の良くないファンデーションを広範囲に塗ることで別の肌トラブルが発生するリスクもあるので、根本的な解決にはなりません。

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