AGAの疑問、なぜ男性は年齢を重ねると薄毛になりやすいのか
人間の体は実によくできていて、大事な部分=守らなければ命に関わるような急所にはそれを守るために体毛が生えるようにできています。頭髪はもちろんのこと、いわゆる「大事な部分」と呼ばれる局部、わきの下など、いずれも生命の維持や生殖など、重要な役割を担っている部分に体毛が生えています。頭髪ももちろんその中にひとつなのですが、それならなぜ薄毛になる人が出てくるのでしょうか。頭髪の中には脳があるので、最も大切に守る必要があるはずなのに、不思議だと思ったことはありませんでしょうか。男性に起きる加齢性脱毛のことを、AGAといいます。テレビCMでも頻繁に登場するので言葉をご存じの方も多いと思います。もっと言えば、AGAが薄毛の原因になるということをご存じの方も多いことと思います。ではなぜ、このAGAになると最も守るべき脳がある頭が薄毛になってしまうのでしょうか?AGAの原因は、男性ホルモンにあることが分かっています。医学的な詳しい解説は割愛しますが、男性ホルモンの一種であるテストステロンという物質が毛根に取り込まれることにより毛髪が早く抜け落ちることが促進され、その傾向が続くと薄毛になり、それが進行するとハゲるということになります。生まれながらにしてもっている男性ホルモンの仕業なので、決して病気というわけではありません。このメカニズムが分かっていることから、今ではAGAを医学的に治療することが可能になっています。今のような薄毛治療が確立するまでは、薄毛のお悩みを解決する方法といて「かつら」や「植毛」といった方法が有名でした。これらの方法は足りなくなった頭髪を物理的に補うというものですが、いずれも自分の頭髪ではないので不自然になってしまい、他人にバレてしまうという問題が付きまとっていました。本当は自毛が生えてくるのが理想だったわけですが、医療機関による薄毛治療ではそれが可能になります。先ほど男性ホルモンの働きによって毛髪が早く抜けてしまうと述べましたが、AGA治療薬はこの働きを阻害することで毛髪が本来のターンオーバーを取り戻し、しっかり自毛として定着することで薄毛を食い止めます。今ではこうした医学的なアプローチによってAGAの原因が解明され、治療法が確立している時代です。薄毛が気になっている、年々進行している気がするという方にとって、「今すぐ何とかしなければ」とお考えになることでしょう。昔であれば手当たり次第に試して、最後はかつら屋さんに飛び込むのが普通だったと思いますが、今は医療機関に飛び込むのが一番の解決法という時代になったということですね。