肝斑のお悩みで受診される方々に見られる共通点
肝斑はモヤッとした感じで顔に現れるため、初期段階ではその存在そのものにすら気づかないという方が大半です。なんとなくモヤッとしたシミが広がってきて顔の印象が暗く感じたり、どこかにぶつけたアザのようなものがあるということで、はじめてその存在に気づく方が多くおられます。 肝斑の特徴は、片方だけでなく左右対称に現れることなどが挙げられますが、肝斑の現れ方には個人差があるため、「これが出たら肝斑」というように言い切ることが難しいところがあります。ひとつ目安になると言えるのは、肝斑という言葉の語源である肝臓の形という特徴です。肝臓が半月状の形をしていることをご存知の方は多いと思いますが、その形に似たシミがモヤッと現れたら、それは肝斑である可能性大です。
肝斑が出やすいのは30代から40代の年齢に差し掛かった方です。逆に、それ以上の高齢になってから新たに出てくるということはあまりないので、該当する年齢の方は目じりや頬の皮膚に色の変化がないかを注意深く観察していただければと思います。 当院に受診に来られた患者さんのカウンセリングでは、いくつかの共通点を見出すことができます。まず、「顔色が悪くなった」と周囲から言われたり、ご自身でお感じの方が多いこと。次に、「顔を殴られた」「ぶつけた」と思われるほど、アザのようなものが顔に出てきたという方も多くおられます。ちょっとしたシミやそばかす、くすみであればメイクでごまかすことができると感じるものの、それだけではごまかしにくくなってきた・・・ということで受診に訪れる方もおられます。 これらのお声を総合すると、肝斑かどうかのセルフチェックに役立つと思います。先ほどのお声と、肝斑の特徴をまとめてみると・・・
・目の下、頬の付近に左右対称のモヤッとしたシミがある
・顔色が悪くなったと言われる、感じる
・殴られた?ぶつけた?と思われるようなアザ状のものがある
・メイクで隠し切れなくなった
こうした条件に1つでも多く該当する場合、そのシミは肝斑かも知れません。 肝斑は病気ではないので、放置していたからといってそこから何か重大な病気に発展するようなリスクはほとんどありません。あくまでも見た目の問題なので、「肝斑の治療=病気の治療」ではないことを押さえておいてください。 肝斑の治療には医療用レーザー治療器を使った方法や、内服薬による方法などがあります。いずれも肝斑であることを診断した上で行われるものなので、まずはその気になるシミが肝斑なのかどうかを確定させるためにも、医師による受診をオススメします。今は優れた治療法が確立しているので、ちゃんと治療すればそのお悩みは解決することができますのでご安心ください。