実に複雑な、顔にしわができる理由
年齢を重ねると、顔にしわが増えてくるのは誰にでもあることです。しわは木でいう年輪のようなもので、それだけ長い人生を積み重ねてきたことの証しでもあります。そんな顔のしわですが、やはり老けて見えることは間違いないので、できるだけできないようにしたい、もしくはできてしまったしわを何とかしたいとお考えなのは、程度も差こそあってもほとんどの方が当てはまるのではないでしょうか。確かに、年齢の割には若く見えることで話題になる人(美魔女と呼ばれるような人たち)の顔を見ていると、しわがほとんどないことも大きなポイントになっています。そんなしわについてですが、これが顔にできてしまう理由はひとつではありません。実にたくさんの要因が重なり、顔にしわが刻まれていきます。今ここで「顔」とざっくり述べましたが、顔の中でもしわができる場所がたくさんあります。口元、目元、額、眉間など。さらには顔だけでなく首元など、皮膚があるところならどこでもしわができる可能性があります。こうしたしわができてしまう原因は、先ほども述べたようにひとつではありません。まず、しわの種類だけでも大きく2つに分けられます。ひとつは表情しわと呼ばれるしわで、もうひとつは乾燥しわです。表情しわは顔にできるもので、その人の表情のくせによって同じ場所にしわが一時的に入ることを繰り返していると、いつしかそこに本物のしわができるというものです。よく「笑いじわ」といって目じりにしわができることがありますが、これも長年の表情によって刻まれていったものだと考えられています。もちろんそれだけが原因ではありませんが。もうひとつの乾燥しわは、皮膚から水分や油分が失われていくことで目立ってくるしわで、その元凶は紫外線です。以前にアメリカで何十年もトラック運転手をしていた人が顔の左半分だけ大きく老化してしまったという写真を見たことがあります。アメリカは左ハンドルなので、顔の左側は毎日のように紫外線を浴びます。それを何十年も続けることによって左半分の皮膚だけが劣化してしまい、しわやシミの多い状態になってしまったというわけです。やはり紫外線が皮膚に与える影響はこうも大きいのだと実感しました。コラーゲンが減少してきたことによって皮膚が垂れ下がり、形状の変化によってしわができてしまうこともありますが、これも紫外線が「悪さ」をしていること言われています。