一口に「美肌」といっても症状や方法はさまざまです

シミが多くなってきた気がする、肌がくすんでいるせいで老けて見える、 凹凸があってお世辞にも美しい肌とはいえない・・・というように、肌に関するお悩みは実に幅が広く、 症状だけでも一概に言えないのがひとつの特徴です。 しかも「美肌市場」はとても大きいため、市販の美肌クリームも百花繚乱です。 これだけあると何を買っていいのかすら分からない、という方も多いのではないでしょうか。 この「何を買えばいいのか分からない」というのは、実は重大な問題です。 なぜなら、これだけ幅広いお肌のトラブルや問題がある中で、 原因を特定して最適なものを選ぶというのは至難の業だからです。 そんな消費者のニーズに応えていると思われるのが、あらゆるトラブルに効くという触れ込みの美肌クリームです。 「とりあえずこれ一本でOK」といった感じの宣伝文句を見ることがありますが、実はこれにはリスクがあります。 なぜなら、原因が特定されていない状態で美肌クリームなど何らかの効果を持っている成分を肌に塗ると、 症状によってはそれが逆効果になることもあるからです。 その典型的な例が、ハイドロキノンの副作用です。 ハイドロキノンは美肌成分として広く知られていますが、 正しく使わなければ美肌どころか白斑やシミの原因になってしまうことがあります。
また、肌の性質によってはハイドロキノンの使用が適さない場合もあるので、 そんな肌の方が何となくハイドロキノンが配合された美肌クリームを使うとどうなるか、想像がつくと思います。 こうした問題を防ぐためには、まずお肌のトラブルの原因が何なのか、 お肌に何が起きているのかを知ることがとても重要です。 業績が悪くなって経営が傾いている会社があるとします。 何とかしなければ!ということで、とにかく何か新しい事業を始めたり、「優秀そうな人」を採用したとしましょう。 これで会社を立て直せるなら、この世に経営者は要りませんね。 美肌にもこれと全く同じことが言えます。
お肌に起きているトラブルの原因を最も正確に突き止めることができるのは、 肌の構造を医学的に熟知している医師だと思います。 どんな治療をすれば問題が解決・改善するのかという結論を導くには、 肌の性質や何が起きているのかを知らなければ始まりません。 当院にももちろん、ハイドロキノンを使って美肌治療があります。 その他にもフォトRFや高濃度VC点滴、トラネキサム酸など多彩な治療メニューを用意しています。 言うまでもありませんが、これだけたくさんの治療メニューがあるのは、 患者さんそれぞれの肌や症状に合った治療法を選べるようにするためです。 最も安全・確実に効果を実感したいという方は、まずは医師の診察によって「何が起きているか」を知ってください。 それが結果の出る美肌の第一歩となります。