粉瘤・アテローム・表皮嚢腫
Medical Content当院について
日本では医師免許を持っていれば、複数にまたがるあらゆる科目を名乗ることが出来ます。ただし、より専門性の高い診療を手掛けるために特殊な訓練を受けた医師には、さらに上位の「専門医」という認定がなされています。形成外科には大きく二つの専門領域があります。一つは組織の変形や欠損を再生し、「元に戻して」あげる診療を手掛けることであり、もう一つはご自身が気にしている身体の特徴を、「本人の要望に近づけてあげる」ことです。形成外科医は、生まれつきの異常や、あるタイミングで発生した傷跡の回復、ガンなどの重大な疾患によって失われた部位を元に戻してあげたり、コンプレックスを解消するために特化した診療領域です。専門の訓練を受けた院長が手掛ける当院の治療は、他の美容クリニックよりも安全で確実な治療を受けることが可能です。皆様の長年のコンプレックスを共に解消し、新しい自分に生まれ変わって頂く喜びをお手伝いさせて下さい。
粉瘤について
粉瘤(アテローム・表皮嚢腫とも呼ばれます)とは、皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの角質と皮脂が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍のことです。はじめはほとんど目立つことはなく、ニキビや小さなしこりのように感じます。初期の状態では特に問題になることはありませんが、粉瘤は皮膚を隆起させるほど大きくなったり、臭いを発するようになったり、細菌などの感染により炎症を引き起こす可能性があります。炎症によって化膿し強い痛みや腫れを生じることがある場合には、できるだけ早い処置が必要になります。よく大きなニキビのようなものと勘違いされますが、粉瘤はニキビと違い放置していても治癒しません。粉瘤の場合は袋状の組織が残っていれば、時間と共に老廃物が溜まり再発します。袋状の組織ごと除去する必要があります。
こんな特徴があります
- 押したり刺激を与えたときに、嫌なにおいのする皮脂の塊が出てくることがある。
- 黒、青っぽく変色することがある。
- 異常な速度で大きくなることがある。
- ニキビのように、放置していて治ることがない。
- 潰すと炎症や感染の原因となり、余計に大きくなる。
- 細菌が皮膚の内側に侵入した場合には、痛み・腫れが生じることがある。
治療方法
粉瘤はくりぬき法または切開法という手術法を用いて摘出します。局所麻酔を行う際、注射による痛みを伴いますが、当院では患者様の痛みなどの負担を軽減するために極細針を使用します。また局所麻酔後に患部の状態によっては、局所麻酔や生理食塩水を注入することにより、皮膚と周囲組織を剥離します。
くりぬき法
トレパンなどの特殊な器具を用い皮膚に素早く小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出し、その後しぼんだ袋状の組織を引き抜く手術法です。
STEP1.
粉瘤の周辺に局所麻酔を行います。
STEP2.
トレパンやメスを用いて皮膚に小さな穴をあけます。
STEP3.
内容物(垢や皮脂などの老廃物)を絞り出します。
STEP4.
粉瘤の袋状の組織(被膜)を摘出します。
STEP5.
しっかりと止血を行い、切開した傷を縫合します。
切開法
粉瘤直上の皮膚を切開し、粉瘤をまるごと摘出する手術法です。再発する可能性が低いため、患者様の状態によっては切開法を選択する場合があります。
STEP1.
粉瘤の周辺に局所麻酔を行います。
STEP2.
メスで慎重に切開します。
STEP3.
老廃物などの内容物を取り除きます。
STEP4.
粉瘤をまるごと摘出します。
STEP5.
縫合の際に皮膚にシワを作らないよう切開ラインをデザインします。しっかりと止血し、切開部分を縫合します。
施術の流れ
まず、診察をします。その上でそれぞれの手術の特徴・メリット・デメリットをご説明します。そして患者様の希望を配慮しながらもっとも適した手術や治療のご案内をします。その後シミュレーションを行います。
②手術お客様のご要望にあわせた施術法、デザインなどで手術・治療を行います。
施術概要
施術時間 | 症例により30~60分程度 |
術後の通院 | 症例により抜糸(5~10日) |
術後経過 | 切除部位による |
麻酔 | 局所麻酔 |
カウンセリング当日の治療 | 不可(保険)/可能(自費) |
シャワー | 当日より可能 |
メイク | - |
※主なリスク・副作用
手術中又は術後合併症としては出血・感染・ショック・膨張などがあります。傷が一時的に目立つことがあります。傷は目立たなくなることはあってもなくなることはありません、ご了承ください。
料金表
施術内容 | 料金 |