自分では気づきにくい、「わきが」の厄介さ
公共機関に乗っていたり街中を歩いていたりすると、たまにわきがの臭いがすることがあると思います。こういう時「におっている本人は気付いてないのかな?」と疑問に思うことはないでしょうか?実はワキガは他人にはすぐに分かっても、本人は自覚するのが難しいこともあるのです。 なぜ自分で自覚するのが難しいかというと、1つ目の理由としてずっと同じ臭いと暮らしているため慣れてしまったということがあります。嗅覚はずっと同じ臭いを嗅いでいると、その臭いに慣れてしまって鈍感になります。また、自分の嗅覚だけでなく、一緒に暮らしているご家族の嗅覚も慣れてしまうため、家族に確認しても「臭くないよ」と言われる可能性があるのです。このように、ずっとついて回る臭いのせいで鼻が慣れてしまい、自覚していない場合があります。 2つ目の理由として、実はわきがだけど軽度のおかげで臭いがとても弱い場合、自分で気付かないケースがあります。軽度のワキガの場合、それは初期段階であり、症状が少しずつ進行していって強いワキガになるため、やはり鼻が慣れてしまい、気付きにくくなってしまいます。 3つ目の理由として、鼻炎といった鼻の炎症や加齢などによって嗅覚が衰えて、臭いが分かりにくくなっている場合も、自分の臭いを自覚するのは難しくなります。 上記のように、わきがは意外と自分では気づきにくいものなのです。しかし実際のところは、本人は気付いていなくても周囲が気付いていることが大半ですし、その臭いが与えるインパクトは強烈なもので、自分のいないところで何を言われているか分からないところが厄介でもあります。 以上のことから、ご自分がわきがなのかそうでないのか、下記のセルフチェックをしてみることをオススメします。
・すでにわきがの人が家族、身内にいる
・わきの下の汗が透明ではなく黄ばんでいる
・肉、乳製品が大好き
・湿ったタイプの耳垢がよく出る
・冬など寒い季節でも汗をよくかく
・全体的に毛深い
・ストレスを感じることが多い
中には自分は大丈夫と思われる方もいるかもしれません。しかし、臭いというものはホルモンバランスが乱れるとキツくなってくることもありますし、夏など季節限定でわきがになる可能性もあります。「自分は関係ない」と思わずに、たまにセルフチェックをすることが重要です。 セルフチェックの結果、心当たりがあるという場合は客観的な診察が有効です。ぜひ一度ご相談にお越しください。