「わきがを本気で治したい」
その一心で治療法を調べ始めると、ほとんどの方が2つの有力な選択肢にたどり着きます。
一つは、メスを使わずに半永久的な効果を目指す先進治療「ミラドライ」。
そしてもう一つは、**保険適用でニオイの根本原因を取り除く外科手術「剪除法(せんじょほう)」**です。
どちらもわきが治療における非常に優れた選択肢ですが、そのアプローチ、効果、そして術後の経過は全く異なります。インターネットやSNSには体験談を含め多くの情報が溢れていますが、「結局、自分の症状やライフスタイルにはどちらが本当に合っているの?」と、かえって選択の迷路に迷い込んでしまう方も少なくありません。
神戸三宮のトアロード形成美容クリニックには、幸いなことに、この主要な2つの恒久的治療法(ミラドライと保険適用剪除法)の両方を、形成外科専門医である院長が一貫して高いレベルでご提供できる体制があります [1]。だからこそ、私たちはどちらか一方の治療法に偏ることなく、純粋に医学的な見地と、患者様一人ひとりの価値観やご希望に沿って、最適な「答え」を一緒に見つけ出すことができます。
このブログは、2回にわたる徹底比較ガイドです。前編となる今回は、治療法選択の根幹となる**「効果の確実性」と「傷跡(見た目)」**という、最も重要な2つのテーマに焦点を当てて深掘りしていきます。この記事を読めば、あなたが治療に何を最も求めるのかが、きっと明確になるはずです。
まずは結論から!あなたに合うのはどっち?早わかり診断チャート
詳細な比較に入る前に、簡単な質問に答えるだけで、あなたにどちらの治療法が向いているかの傾向がわかる診断チャートをご用意しました。まずは気軽に試してみてください。
【わきが治療・最適解診断チャート】
わきに傷跡が残ることに抵抗はありますか?
A. はい、絶対に嫌です。 → Q2へ
B. 形成外科の技術で目立ちにくくなるなら許容できます。 → Q3へ
治療にかけられる費用はどのくらいですか?
A. 20万円以上かかっても、傷跡がない方を最優先したい。 → あなたは「ミラドライ」向きの可能性が高いです!
B. できるだけ費用は抑えたい。 → Q4へ
1週間程度のまとまった休み(安静期間)を取ることは可能ですか?
A. はい、仕事の調整がつくので可能です。 → あなたは「剪除法」向きの可能性が高いです!
B. いいえ、長期の休みは現実的に難しいです。 → あなたは「ミラドライ」向きの可能性が高いです!
あなたのわきがの症状は、ご自身でどう感じますか?
A. 軽度〜中等度だと思う。まずは手軽な治療から試してみたい。 → 一時的な効果でよければ「ボトックス注射」も選択肢です。半永久的な効果を望むなら「ミラドライ」を検討しましょう。
B. 重度だと思う。長年悩んでおり、今回で完全に治したい。 → 費用を抑えたい強い希望があるなら、ダウンタイムを確保して「剪除法」を検討する価値があります。
いかがでしたか?これはあくまで簡単な診断ですが、治療法選択において「傷跡」「費用」「ダウンタイム」がいかに重要な判断基準になるか、お分かりいただけたかと思います。
それでは、ここから各項目を専門家の視点で深く掘り下げ、徹底的に比較していきましょう。
比較①【効果の確実性】「ほぼ100%」を目指すか、「95%以上」の確実性を取るか
どちらの治療も「半永久的な効果」を謳っていますが、そのアプローチと「完治」という言葉の捉え方には、実は違いがあります。
剪除法:原因を「目で見て」取り除く、最も確実な根治治療
剪除法がわきが治療の「ゴールドスタンダード(標準治療)」と言われる所以は、その圧倒的な確実性にあります。
手術では、わきのシワに沿って皮膚を数センチ切開し、皮膚を丁寧に裏返します。すると、皮下組織に付着している黄色いブドウの房のような粒状の組織、これこそがニオイの元凶である**「アポクリン汗腺」です。剪除法では、この汗腺を医師が直接目で確認しながら、ハサミのような器具で一つひとつ丁寧に取り除いていきます** [2]。
ミラドライやレーザー治療が、皮膚の外から「おそらくこの深さに汗腺があるだろう」と推測してエネルギーを照射するのに対し、剪除法は原因組織を物理的に、かつ視覚的に確認しながら除去します。この「直視下での除去」こそが、他の追随を許さない効果の高さを保証する核心部分です。
「完治」の定義は難しいですが、現在いかなる方法でもアポクリン汗腺を100%取りきることは不可能とされています。しかし、熟練した医師による剪除法であれば、95%以上のアポクリン汗腺を除去することが可能です [3]。これにより再発リスクは極めて低く、重度の症状の方でも劇的な改善が期待できるのです [4]。
ミラドライ:皮膚の外から原因を「熱で破壊」する先進治療
ミラドライは、電子レンジと同じ原理であるマイクロ波(電磁波)エネルギーを利用します。皮膚の上からハンドピースを当ててマイクロ波を照射すると、水分を多く含む汗腺(アポクリン汗腺とエクリン汗腺)が選択的に加熱され、その熱によって破壊(壊死)される仕組みです。
ここで重要なのは、一度破壊された汗腺は再生することがないという点です [5]。これが、ミラドライが手術と同様に「半永久的な効果」を期待できる科学的な根拠です。
ただし、1回の施術で全ての汗腺を100%破壊できるわけではなく、一般的に70〜80%程度の汗腺が減少し、汗は約50%減少すると言われています。多くの方はこの1回の治療で、日常生活でニオイや汗が気にならないレベルまで改善し、高い満足度を得られています。しかし、症状が極めて重い方や、より完璧な効果を求める場合は、効果をさらに高めるために2回目の照射を検討することもあります [4, 1]。
比較②【傷跡】「ゼロ」か、「シワに馴染む一本の線」か
効果と並んで、多くの方が最も重要視するのが「傷跡」の問題です。この点において、両者の違いは明確です。
ミラドライ:「傷跡ゼロ」が最大のメリット
ミラドライの最大の魅力は、この一言に尽きます。皮膚を全く切開しないため、傷跡が残る心配は一切ありません [5]。
施術後、麻酔の注射針の跡が点状に残ったり、内出血によって皮膚が変色したりすることはありますが、これらは数週間で自然に消えていきます。いわゆる「手術の傷」ではないため、将来的にノースリーブの服を気兼ねなく着たい方、体にメスを入れることに強い抵抗がある方にとっては、何物にも代えがたい大きなメリットと言えるでしょう。
剪除法:傷は残る。だからこそ「形成外科専門医」の技術が光る
まず、正直にお伝えします。剪除法は皮膚を切開するため、傷跡が完全にゼロになることはありません [4, 6]。
しかし、その傷跡を**「いかに目立たなく、美しく仕上げるか」**に全力を注ぐのが、私たち形成外科専門医の真骨頂です。
形成外科医は、体の構造や皮膚の治癒メカニズムを熟知しています。そのため、手術の際には、
デザイン: わきにある自然なシワのラインに沿って約4〜5cmの切開線をデザインし、傷がシワに隠れるように工夫します。
縫合: 皮膚の表面だけでなく、その下の真皮層をしっかりと縫い合わせる「真皮縫合」を行うことで、傷口にかかる張力を減らし、傷跡が広がったり盛り上がったりするのを防ぎます。
術後ケア: 抜糸後も、傷跡をきれいに治すためのテーピング指導など、アフターケアまで責任を持って行います。
術後数ヶ月は傷跡に赤みがあり、その後は茶色っぽい色素沈着が起こりますが、半年から1年ほどかけて徐々に白く成熟し、最終的にはわきの一本のシワのように馴染んでいきます。傷跡のリスクはありますが、それを最小限に抑える専門技術が形成外科にはあるのです。
比較③【施術中の痛みと麻酔】どちらも麻酔でコントロール可能
「手術は痛そう」「レーザーも熱くて痛いのでは?」という不安をお持ちの方も多いですが、施術中の痛みについては、どちらの治療法も心配はほとんどいりません。
剪除法・ミラドライ共通:
どちらの治療も、施術前にわき全体に局所麻酔の注射を広範囲に、かつ丁寧に行います。そのため、麻酔の注射時にチクッとした痛みはありますが、施術が始まってからの痛みはほとんど感じることはありません。
麻酔が切れた後の痛みについては、個人差はありますが、どちらの治療後もジンジンとした痛みが出ることがあります。しかし、これはクリニックから処方される痛み止めを服用すれば十分にコントロールできるレベルです。特に剪除法の方が術後の痛みは強い傾向にありますが、通常は数日〜1週間ほどで落ち着きます。
【前編のまとめ】
ここまで、「効果」と「見た目(傷跡)」という2大テーマで、ミラドライと剪除法を比較してきました。
効果の確実性を最優先し、95%以上の根治を目指すなら「剪除法」
傷跡が絶対にNGで、満足できるレベルまで症状が改善すれば良いと考えるなら「ミラドライ」
という、基本的な方向性が見えてきたのではないでしょうか。
しかし、治療の選択はこれだけでは決まりません。あなたの生活に直接影響する、より現実的な問題――**「ダウンタイム中の生活」と「費用」**について知ることが、最終決断には不可欠です。
次回の後編では、**「術後、仕事は何日休む必要がある?」「保険は使えるの?総額はいくら?」**といった、誰もが気になる疑問に徹底的にお答えします。あなたのライフスタイルと価値観に本当にフィットする治療法を見つけるため、ぜひ後編もご覧ください。
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形成外科の専門知識と経験を活かし、患者様一人ひとりに対して親身に寄り添い、理想的な結果を追求しています。施術に対する情熱は、安全性と美しさを両立させることに重きを置き、自然で美しい仕上がりを目指すことにあります。患者様の満足度を最優先に考え、長期的な美しさを提供するために細やかな配慮を持って施術に臨んでいます。
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